「29歳のクリスマス」から「ノンママ白書」まで。女の生き方の変化に衝撃

2016年12月19日 14:26

いわゆる30歳前後【ノンママ白書 動画】、アラサーの読者には 、結婚なの? 出産なの? の岐路に立たされている人も多いと思う。ただそんなに焦る心配もないと言いたいのは、ここ20年間くらいで女性のターニングポイントと言われる年齢は確実に上がってきているということ。その推移がしっかりとドラマに現れていたので、テレビ大好きライターのスナイパー小林がここに報告したい。

「29歳のクリスマス(1994年10月放送/フジテレビ)」では、30歳を目前に控えたヒロインの仕事や恋愛に対する葛藤を描いて、多くの女性の共感を呼んだ。バブル直後の世の中は、まだ家庭に入ることが女の幸せと設定されている、今となっては信じられない男尊女卑な時代のストーリー。

『ノンママ白書』の主役は50歳【ノンママ白書 最終回】、バツイチで子無しの土井玲子(鈴木保奈美)。広告代理店の企画制作部・部長としてワーママ時短問題、男性部下からの嫌味、人事コンプライアンスなどに立ち向かう日々。一方、プライベートでは同期社員や仕事で知り合った友人たちと飲み会で本音を言い合ってストレス発散! という一話完結型のドラマだ。

ドラマ内で主人公の矢吹典子(山口智子)はお坊っちゃまの彼が修行兼仕事で海外へ旅立つのを見送り、独身でいることを選択【ノンママ白書 視聴率】。一方、親友の今井彩(松下由樹)は友達の子を身ごもり、未婚の母となる。彼女たちのこの選択が常識外れ? それとも勇気ある決断? と話題になったのが約20年前。この寸前のバブル絶頂期では、女性の賞味期限が"クリスマスイブ=24歳"と言われていたこともあったほど女性が働くことにはまだ理解がなかった。出産も考慮すると、30歳までには結婚せねば! という風潮だったのだ。そういえば女子アナも30歳のカウントダウンが迫ると一斉に、野球選手に嫁ぐかフリーになっていったよね......。