林真理子の小説『不機嫌な果実』をドラマ化【不機嫌な果実 】 。セックスレス既婚女性(栗山千明)らの生々しい本音が飛び交う作品。濃厚かつスリリングな泥沼恋愛劇と謳いながら、初回に限れば深刻なテイストにならず、軽く楽しめる。2016年らしい意図的な演出、あるいは出演者のためか?薔薇ベッドなど、原作のバブル感も懐かしい。
初回から主人公(栗山千明)が元カレと再会し【不機嫌な果実 スペシャル】、2度目のデートでもうホテルへ。しかも、それが、その夜、夫にバレてしまうという急展開。ただのマザコンだと思っていた夫(稲垣吾郎)にも思わぬ秘密があったりと、他の登場人物も泥沼状態。
数年ぶりに再会した昔の男・野村(成宮寛貴)の甘い言葉に誘われ、"超えてはならない一線"を超えてしまった麻也子。罪悪感にさいなまれた彼女は、いつになく夫・航一(稲垣吾郎)に優しく接し始める。
一方【不機嫌な果実 続編】、航一は妻の携帯をこっそりチェックし、不倫の事実を察知。素知らぬ顔で穏やかに対応しつつも、裏では背筋も凍るような冷やかな視線を、麻也子に向けていた。