野菜高騰が家計を圧迫 消費者の節約志向が与える日本経済への影響とは?

2016年12月09日 14:47

11月には初雪が観測されたり、急にコートのいらない暖かい日があったり、気候、気温の不安定は私たちの健康のみならず、農作物の収穫にも大きな影響を与えます【おとこめし ドラマ レシピ】。

スーパーマーケットで売られている野菜も驚くほどの高値で売られているときがあり、手にとってはみたものの買わずに済ませてしまうケースもあります。野菜の高騰は家計に負担を与えますが、消費者がとるある行動は、日本経済にも大きな打撃を与えることになります。野菜の価格がもたらす経済への影響を第一生命経済研究所の主任エコノミスト・藤代宏一さんが解説します【侠飯 動画】。  

多くの消費者が知るとおり野菜価格が急上昇しています。速報性に優れた11月の東京都区部消費者物価統計によると生鮮野菜は前年比+38.9%と、2004年11月以来の上昇率となりました。ここまで来ると、日本経済全体に与える影響も無視できないレベルになってきます

実際、【おとこめし ドラマ 動画】当社の試算ではこのところの生鮮食品価格の上昇によって10-12 月期の実質消費支出が▲0.3%pt下押しされるとの結果が得られています。ちなみに0.3%ptという数値は一見すると小さく感じられるかもしれませんが、日本の潜在成長率(資本・労働力をフル活用した場合に達成される成長率)が0%〜0.5%とされている現状に鑑みれば、決して小さなインパクトではありません。